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映画とドラマ 概要&あらすじ+好き勝手感想文

テレビやネットで視聴した映画とドラマの概要とあらすじ、そして好き勝手に書き散らした感想文です。

「塔の上のラプンツェル」好き勝手感想文。「マキシマス有能すぎ!」

塔の上のラプンツェル」好き勝手感想文です。個人的感想ですよ~♪

 

 

映像がロマンティック!

塔の上のラプンツェル」テレビ放送してたので、2度目の視聴です。ストーリーは十分わかった上で観たのですが、それでもやっぱり引き込まれました。とにかく映像がきれいだったー♪

 

塔の上のラプンツェル」は、ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の初めての3DCGアニメーションによるプリンセス・ストーリーです。

この作品の原案は、映画が公開される14年前からグレン・キーンがいつか作品にしたいと温めていたもので、当初はキーンが監督を務める予定でした。

 

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ジャン・オノレ・フラゴナール作「ぶらんこ」(1768年ごろ)

 

キーンは、ロココ期のフランスの画家ジャン・オノレ・フラゴナールの「ぶらんこ」をイメージして作品作りをしたいと考えていたので、従来の2D作品を希望していました。

 

しかしディズニー・アニメーション・スタジオ側は3DCGでの製作を希望したため、折衷案として、3DCGであっても紙に鉛筆で描いたような質感を再現した映像にすることを目指したのだとか。

 

全体に色合いや質感がやわらかく、シャープすぎないのはそのためなのですね。

 

見どころは2つ!

その1、超有能な白馬マキシマスの大活躍!

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マキシマスは城の衛兵隊長が乗る馬なんですが、隊長を乗せているとこなんてごくわずかの時間です。そのほとんどは単独行動しています。

 

鼻の穴を大きく広げて地面をかぎまわり、すさまじい執念でフリンを追い詰める様子は、まるで警察犬のようです!

 

動きや表情がコミカルで、頭が良く、しかも義理堅い。

 

最初のころは厄介な敵でしたが、今日一日はラプンツェルの誕生日だから協力すると約束してからは、生来の生真面目さを発揮して、終盤には縛り首になりかけているフリンを城から連れ出すという大技をやってのけます!

 

ルパン3世」の銭型警部のような役回りとでもいえばいいでしょうか。

 

まじめでしつこく有能で、ときに厄介だけれど、実は義理堅く、仲間にしてしまえばとてつもなく頼りになるヤツなのです。

 

胸のすくマキシマスの大活躍は見のがせません!

 

ちなみに、マキシマスの好物はりんごです。

 

その2、空に浮かぶ無数のランタンを舟から見上げるシーンは最高にロマンティック!

Driveway lantern / britsinvade

温かいオレンジ色に光るランタンが夜空を埋め尽くす様子を小舟から見上げるラプンツェルとフリン。満天の星のようにあたりを照らすランタンの光は、暗い水面に散り、キラキラと輝いています。

 

ようやくかなった夢に酔いしれるラプンツェル。彼女の誕生日の夜に煌めくランタンは、塔から観ていたときの想像通り、素晴らしい光景でした。

 

ふと目を移せば、目の前には数々の苦難を共に乗り越え、ラプンツェルをここまでエスコートしてくれたフリンが座っています。

 

いつしか二人は手に手を取り見つめ合い・・・。

 

はい。

 

ここ、最高に盛り上がるシーンです!

 

このシーンの幻想的な美しさはほんとうにウットリさせられます!

 

物語がよく練られていてスキがない!


Tangled / Xubaet

塔の上のラプンツェル」は、映像もいいけれど、キャラクターやストーリーがよくできていると思います。

 

なぜ魔女ゴーテルが赤ちゃんプリンセスを欲しがったのか、塔に幽閉してけして外に出そうとしなかったのか納得がいきます。

 

そして最後の最後にフリンが見せる起死回生の一撃が素晴らしかった! 

 

それまでフリンはイマイチ、プリンセスのお相手としては似つかわしくないほどダメダメぶりが目立っていたのですが、それもこれもこの一撃を際立たせるために仕組まれたものだったのかもしれません!

 

と、やたら物語の秀逸さに目がいくのは、原作のグリム童話に、なんとも納得いかないところが多いせいなのです。

 

グリム童話ラプンツェル」の粗すぎるあらすじ

ラプンツェル (絵本・グリム童話4)

ラプンツェル (絵本・グリム童話4)

 

 あるところに夫婦が住んでいました。妻は赤ん坊を宿したけれど食べ物が喉を通らず、日に日にやせ細っていってしまいます。心配する夫に向かって、妻は言います。

 

「ねぇあなた。わたしお隣の庭に生えているラプンツェルが食べたいわ。もうあれを食べられなければ死んでしまう!」

 

ラプンツェルというのは、日本では「マーシュ」と呼ばれている野菜です。夫は夜中にこっそりお隣の庭に忍び込み、ラプンツェルを盗もうとします。でも、そううまくはいきません。夫はきっちり見つかってしまいます。

 

じつはお隣さんは魔女の家で、怒った魔女は「もし生まれた赤ん坊が女の子ならわたしがもらうよ。それでもいいなら摘んでももいいよ」と言います。夫は分かったと約束してラプンツェルを摘んで家に帰ります。

 

はたして生まれたのは女の子で、魔女はその子を連れていってしまいます。

 

12歳になったラプンツェルはとても美しく成長しました。魔女は高い塔にラプンツェルを幽閉します。魔女が塔の下から「ラプンツェール、髪を降ろしておくれぇ~♪」と歌いかけるとラプンツェルは長い髪を垂らして魔女を塔に引き上げます。

 

 それを見ていた王子は、魔女のいない間に、魔女の声音を真似てラプンツェルの髪を伝って塔に上ります。ラプンツェルと王子はすっかり仲良くなり、ついにラプンツェルは妊娠してしまいます。

 

それを知った魔女はかんかんです。ついにラプンツェルの髪を切って塔から追放してしまいます。知らずにやってきた王子は魔女の話を聞いて絶望し、塔から飛び降りた拍子に両目を失明してしまいます。

 

何年も見えない目で森をさまよったあげく王子はラプンツェルの住む荒れ地にやってきました。ラプンツェルの歌声をきいた王子は彼女を探し当て、ラプンツェルと二人の子どもたちと一緒に国に帰って幸せに暮らしました。

 

グリム童話だと、どうして魔女が女の赤ちゃんを欲しがったのか分からないんですよね。しかもなぜ塔に幽閉しなくてはいけなかったのかも分からない。ラプンツェルが妊娠したからと追放するのも理由が分からないですよね。

 

まぁ、童話ってそんなものかも知れませんが。

 

塔の上のラプンツェル」では、原作のもつさまざまな謎をきちんと納得のいく形に仕上げているのが、素晴らしい。

 

そして何より、酒場で登場したあの荒くれ男たちが最後に再登場して活躍したり、ダメダメフリンの起死回生の気の利いた一撃があったりと、そのあたりの作りこみがとてもていねいで、しかも意表をついていて、本当に楽しめました!

 

もちろん、少しはケチをつけられます

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生まれて間もなく魔女にさらわれたラプンツェルがどうして突然、自分がプリンセスだと確信したのか、そこはやはり理由づけが弱いですよね。

 

映像では、王国の太陽の紋章の形が部屋の天井絵のあちらこちらに見つけられることにラプンツェルが気がつき、それで確信を得るようだけど、さすがにそれで観客を納得させるのは難しい。

 

最後に18歳になって、しかも髪の色まで変わってしまっているラプンツェルを見て、それがさらわれたプリンセスだと王妃がすぐに気がつくのも、ちょっと説得力が弱い。

 

この両方を納得させるなにか小道具があればよかったのに。ありがちですが、王家の指輪とか、両親しか知らないアザとか、そんな何かが・・・。

 

死者をも蘇らせるラプンツェルの涙の威力については不問です。なにしろディズニーのプリンセス・ストーリーですからね!

 

まとめ

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映像が素晴らしく、ストーリーもよく練られていてテンポもよく、笑えてハラハラできて最後はほっこり温かい気持ちになれる。文句のつけどころがほとんどない「塔の上のラプンツェル」。

 

こんなによくできているのに、なぜディズニーの長編では10番目ていどの興行収入なんでしょう?

 

他の方の口コミ見てても、ほとんどの方が星5つの満点評価ですよね。

 

どうやら子どもウケよりも大人ウケしてしまった作品なんじゃないかな、という印象です。魔女の気持ち、ラプンツェルの気持ち、フリンの気持ち、それぞれの思いをていねいに描いたために、子どもにはやや分かりにくいものになってしまったんじゃないかな、と思います。

 

ターザンさながらのアクションシーンを入れたり男の子の気を引く工夫もされているけれど、やはりフリンがやや情けないダメダメヒーローだったところも評価を下げたところかもしれません。

 

だって、フライパン振り回すラプンツェルがあまりに強すぎるんですもの! しかも王女さまなんだから、もう、フリンいらないじゃん! ってくらいですよね。


Tangled / Myrna Litt

ちょっと尻に敷かれそうなフリン(本名ユージーン)くんですが、きっと幸せな家庭を築いていってくれそうな、そんな温かいラストでした。

 

オススメ度★★★★☆

ほぼ満点に近いでーす!