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映画とドラマ 概要&あらすじ+好き勝手感想文

テレビやネットで視聴した映画とドラマの概要とあらすじ、そして好き勝手に書き散らした感想文です。

「グーグーだって猫である」(映画)概要&あらすじ(ネタバレありといえばアリ)

グーグーだって猫である」概要

 

グーグーだって猫である」は、独特なタッチで一世を風靡した漫画家・大島弓子さんの同名の自伝エッセイ漫画を原作にした日本映画です。

監督/犬童一心

脚本/犬童一心

音楽/細野晴臣

製作/フィルム・コミッティ

公開/2008年

 

 

 

 

キャスト/主人公に小泉今日子

小島麻子/小泉今日子

本作の主人公。

吉祥寺に住む独身の売れっ子漫画家。長年連れ添ってきた愛猫サバを亡くした後、新しい飼い猫にアメリカンショートヘアのグーグーを迎えます。声も小さく、あまり存在感のないタイプで、吉祥寺の街を愛し、吉祥寺に溶け込むように生きています。ぼさぼさの髪がトレードマーク。

ナオミ/上野樹里

小島麻子のアシスタント。幼い頃に小島麻子の漫画を読み、麻子に憧れて漫画家の道をめざしました。麻子を間近で見るうちに、いかに自分に才能がないかを実感しています。バンド活動をしている彼氏がいます。

沢村青自/加瀬亮

麻子よりもだいぶ年下の麻子の彼氏。ひょうひょうと捉えどころのない雰囲気で、何をしている人物かずっと謎でしたが、じつは研修医であることが終盤に明かされます。

麻子のアシスタント/森三中の三人

麻子の4人のアシスタントのうち、ナオミ以外はすべて森三中の三人。映画にユーモラスな味つけをする役柄です。

ポール・ウェインパーグ/マーティ・フリードマン

英会話教室の講師。麻子の夢の中では「死神」として登場。

 

あらすじ(ネタバレあるといえばアリ)

*まず最初に。本作はどちらかというととりとめない作品で、ストーリーもネタバレと言えるほどのものもありません。

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吉祥寺の路地はベルリンやパリにつながっているかのよう

野鳥がさえずる夜明け前の景色を、窓越しに眺める一匹の猫(サバ)から映画は始まります。こんな時間にもかかわらず、こうこうと灯りをつけた部屋の中には、5人の女性たち。もじゃもじゃ髪の女性は小島麻子という漫画家。残り4人はそのアシスタントです。彼女たちはクリスマス特大号の締め切り間際で、もう3日間、一睡もしていません。

 

ようやく原稿を仕上げてホッとしたのもつかの間、麻子は15年連れ添った愛猫のサバがソファで動かなくなっているのを見つけます。

 

桜の季節。舞台となっている吉祥寺を英語で紹介するポール・ウェインパーグ。彼によると吉祥寺は、繁華街のすぐ近くに静かな住宅街が広がります。

 

どこにも境界線が存在していないこの街は

同じ空気や同じ時間のまま

ベルリンやパリの路地につながっているかのようです

 

ポールは、吉祥寺をこう紹介しています。

井の頭公園には、たくさんの花見客であふれ、猫たちもそこで平和に暮らしています。

 

この街に住む人々や動物は

各々の時間を生き、すれ違い

また、離れていくのです

 

井の頭公園には、人、猫、動物園にいる象や猿、池には鯉。さまざまな人や動物が行きかっています。

 

今日から立派な吉祥寺の猫になれよ! 

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サバを亡くした麻子は、失意の日々を送っています。マンガもほとんど描いていません。そんな麻子が意を決して入店したペット・ショップで出会ったのがアメリカン・ショートヘアの仔猫。白黒の縞模様で、お腹にぐるりと渦巻きのある男の子です。麻子はその仔に「グーグー」と名付けます。

 

やんちゃで愛らしいグーグーとの生活のスタートです。

 

 

仕事では麻子の全集が発売されます。

動物園で麻子は、象の花子の飼育員に、サバが亡くなったことを告げます。かつて15年前にサバの避妊手術の決心がつかず、ずっと象を眺めていた麻子を心配して声をかけてくれた飼育員でした。

グーグーの去勢手術に向かう朝、グーグーは網戸を開け、白猫を追って家から脱出してしまいます。グーグーを探しに外に出た麻子は、井之頭公園でグーグーを捕まえてくれた沢村青自と出会います。

 

無事、グーグーは去勢手術を終え、一方、麻子は次第に青自に惹かれていきます。

 

あんたの描くマンガ、悲しいな。

でもなんでか、勇気がもらえた。

 

カフェでビールを片手に青自は、麻子にこう話します。酔いつぶれた青自はそのまま麻子の家に上がり込み、ソファで眠り込んでしまいます。

猫専用出入り口をつけてもらったグーグーは、そこから外に出かけます。

 

今日から立派な吉祥寺の猫になれよ!

 

青自と麻子は公園を散歩するグーグーを見守ります。白猫を追いかけて走り出したグーグーを、麻子、青自、とちゅうからナオミやアシスタント仲間たち、ナオミの彼氏も一緒になって探します。暗くなっても、なかなかグーグーは見つかりません。

 

ナオミと彼氏が途中で出会った二人の占い師のおばさんは「お探しの猫はもうおうちに帰っています」とタロットカードを操った末に言います。その言葉通り、グーグーは麻子の家のソファで眠っていました。それを見てホッとした麻子に青自は顔を寄せ、キスしようとしますが、麻子は身を翻してしまいます。

 

麻子、卵巣がんに倒れる

グーグーだって猫である1 (角川文庫 お 25-1)

グーグーだって猫である1 (角川文庫 お 25-1)

 

 

半年ぶりにようやく新作を描こうという意欲が湧いてきた麻子。18歳の女の子が、突然年をとりはじめてしまう病にかかってしまうというストーリー。

 

生きるスピードが皆と違ってきちゃうの。

彼女はひと夏でおばあちゃんになってしまう。

ずーっと加速して、その先に見えてくる世界が・・・。

 

麻子の説明に、ナオミたちアシスタントはどきどきします。タイトルは「8月に生まれる子ども」

 

高齢者の気持ちをつかもうと、老人体験シュミレーターを市役所から借りてきた麻子と4人のアシスタントたち。目はよく見えないし、耳もよく聞こえない。さらに体が重くて杖なしでは歩けません。そんな中、ナオミは自分の彼氏が女子高生の女の子を連れて歩いているところに遭遇します。

 

彼氏を追いかけて走るナオミを追いかけたり跳んだりしていて、麻子は体調不良を訴え倒れ込みます。救急車で運ばれた病院にいたのは青自でした。青自は医者の卵、研修生だったのです。

 

麻子の不調の原因は、卵巣がんでした。

 

ナオミにはかつてのアシスタントたちと立てたプロジェクトがありました。天才、小島麻子の血を絶やさないために、麻子を結婚させるというものです。麻子の病気を知ったナオミは号泣します。

 

ナオミは密かにニューヨークに絵の修行に出ることを決意していました。

 

手術を前に、麻子はその間しばらくグーグーをナオミに預かってくれるよう頼み、もしも死んだら青自に引き取ってほしいと懇願します。しかし、青自は来春、研修が明けたら、小豆島の父の病院に行くため吉祥寺を出るのだと告げます。

 

すごい。

砂浜ぜんぶがグーグーのトイレだね。

 

麻子は青自にグーグーを託すことに決めます。

ナオミは知り合いを集めて、麻子をはげますパフォーマンスを病院で披露。

 

手術は成功しました。

 

とても楽しかった。ありがとう。

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街にクリスマス・イルミネーションが輝く頃。月夜に一人、家を抜けだした麻子は白猫を抱く外国人、ポールに会います。ポールは「死神です」と自己紹介します。「今のあなたが一番話したい人を招いています」と言われてついていくと、そこには一人の女性がテーブルの前に座っていました。

 

「サバ」

 

麻子の口からもれた言葉は、最愛の猫の名前でした。そこにいたのは、人間の姿で人間の言葉を話すサバでした。

 

とっても楽しかった。

麻子さん、ありがとう。

 

サバがそう言うと、二人はしっかりと抱き合います。

麻子が目覚めると、そこはベッドの上でした。

 

翌夏、「8月に生まれる子ども」は雑誌に発表されました。またしてもナオミは麻子の才能に感動します。その冬、ナオミはニューヨークに向け旅立ちます。

 

最後まで明らかにされなかった「グーグー」の名前の意味がようやく明かされます。それは「Good Good」からつけられた名前でした。

 

吉祥寺の店先にたたずむグーグー、アスファルトを歩くグーグー、ブロック塀の上を歩くグーグー。

 

グーグーが長生きしまうように。

病気しませんように。

事故に遭いませんように。

このうちの生活が楽しめますように。

そして。

天寿を全うしたらこのわたしが、グーグーを送ることができますように。

 

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好き勝手感想文は次回。